鳩山首相の偽装献金:追徴税額4億3600万円?(加算税と延滞税の合計は約7600万円?)

 鳩山首相の偽装献金問題で盛り上っていますが、時事通信の記事が最も冷静な印象を受けました。
 記事で言及されている通り5年分で贈与税額が4億3600万円で、仮に2009年12月25日に申告(※税務調査前に期限後申告)&納税したというケースであれば、「加算税・延滞税の計算」で計算すると次のようになります。
【各年度の贈与税の納税額】

  • 87,200,000円=436,000,000円÷5年

【各年度の加算税と延滞税】

  • 2004年 加算税 4,360,000 円、延滞税 18,231,400 円
  • 2005年 加算税 4,360,000 円、延滞税 14,656,200 円
  • 2006年 加算税 4,360,000 円、延滞税 11,028,000 円
  • 2007年 加算税 4,360,000 円、延滞税 7,126,900 円
  • 2008年 加算税 4,360,000 円、延滞税 3,063,900 円

【加算税と延滞税の合計】

  • 加算税 21,800,000 円
  • 延滞税 54,106,400 円
  • 計  75,906,400 円

【関連ページ】

 これまで贈与税の申告は全くしていない可能性が高く、その場合は「修正申告」ではなく「期限後申告」をすることになるが、国税当局の税務調査前に申告した場合は5%、調査後は最大で20%の無申告加算税が課される。
 年間贈与額を約1億8000万円と仮定し、過去5年分の試算をすると、最高税率50%が適用されるが、基礎控除などがあるため、贈与税そのものは4億3600万円。